SUMMER SONIC 2025

ライブレポート

1DAY Y20,000
2DAYS Y38,000
プラチナ Y34,000
朝イチ整理券 Y 3,500

8月16日、サマソニ東京の初日に行ってきました。
去年のサマソニのラインアップは残念でした。私はイマイチ楽しめませんでした。今年のラインアップも昨年を踏襲しており、あまり気は乗らなかったのです。しかし、今年もBAND-MAIDが出演するし、BABYMETALも出演するので、行ってみようという気になりました。行かないと後悔しそうです。
後から追加されたAve Mujicaには喜びました。とても興味があります。


Ave Mujica

場所はPACIFIC STAGEでK-POPのオープニングアクトの次です。
けっこう大きいホールです。客入りは千人いなかったでしょう。PACIFIC STAGEはメインの1~8から外れた9ホールだったし、早い回です、ぞれを考えるとなかなかの集客だと思いました。

亡き王女のためのパヴァーヌのピアノソロで始まりました。キーボード入りの5人組です。カッコいいです。Ave Mujicaはゴシックロマンという雰囲気なので、プロローグとしてバッチリ合ってます。演奏が始まれば日本風ゴシックメタルです。明確な歌メロがあるという意味です。

音に驚きました。とにかくベースが凄かった。音合わせの時から凄い音を出しててアレッと思った。ゴロゴロ唸るベースの音量が大きい。特に後半は尋常でなかった。バスドラでズボンの裾が震えることはありますが、ベースの大音量で上半身まで震えた経験はあまりありません。私はシャツを羽織ってたけど、Tシャツだけの人は感じなかったかもしれまぜん。ドラムが上手いと聞いてたんだけど、音量で圧倒していて、音の中心は完全にベースでした。こういう音作りもめずらしい。音源の方で聞き直してみたけど、そんな大音響というわけではないです。あるいはこのホールでのミキサーの塩梅かとも思うけど、単にベースの音量を上げても、たぶんバランスが崩れるだけでこんな迫力ある演奏にはならないと思う。意図した音作りでしょう。この大迫力は実際にライブ会場で聞かないと経験できません。体感ですからね。来てよかったと思いました。
ピアノが不協和音を随所にぶち込んでくるので、これもカッコよかった。緊張感のある不穏なゴシックメタルの雰囲気です。もちろんボーカル、ギターのレベルも高かったです。

25分の短めのステージでしたが、トークなど一切なしで疾走し、内容が濃かった。大満足しましたが、もっと聞きたかったです。

Ave MujicaはアニメやゲームのBanG Dream!(バンドリ!)の作中バンドの声優たちが演奏するリアルバンドです。声優といっても楽器経験者を集めたようです。ブシロードがプロデュースして作った企画バンドですね。バンドリには6組のバンドがありますが、どれもレベルが高くて驚きます。Roseliaをフェスで見たことがありますが、かなりの実力派で印象に残ってます。プロデュース能力の高さには驚嘆します。女性を集めてロックバンドをつくる企画はよくあるけど、なかなか成功しません。秋元某のかかわった大規模バンドなど大惨事でした。当事者の女の子たちが気の毒です。能力のある人がちゃんと仕事すれば成果はでるということでしょう。

チャンスがあったらまた見たいです。あのベースを体感したい。しかし、バンドリは敷居が高く感じます。

1.Key.Solo 亡き王女のためのパヴァーヌ
2. 新曲?
3.Symbol Ⅱ
4.神さま、バカ
5.顔
6.KiLLKiSS
7.Symbol Ⅰ


LiSA

5月に武道館で見たばかりなのですが、フェスはまた違うので、楽しみにしてました。
場所はマリーナステージ、球場ですね。熱いので外はイヤでしたが仕方ありません。幸い日陰の席に座れました。
何かトラブルがあったらしく、開演は7,8分遅れました。後は順調です。
熱い中、ダンサーを引き連れて歌います。再現性も高いです。ヒット曲には不自由しません。鬼滅の刃のOP、ワールドカップ公式ソング、タイアップ曲など多彩です。LiSAをあまり知らない人でも聞いたことある曲でしょう。まあ盛り上がりますね。
ショーとしてよく出来ていて、熱い中でも楽しめました。時間どうりに終わったので、ちょっと短かったかな。

汗を流しながら聞く音楽は夏フェスの醍醐味でしょう。ステージ前のグランドで、直射日光を浴びながら楽しでいる人たちがいます。私には別世界に見えました。今の私は日陰で座って遠くから見るのが限界でした。

1.Rock-Mode
2.紅蓮華
3.Runaway
4.Queen
5.ReawakeR
6.一斉乃喝采


BAND-MAID

先月見たばかりですが、好きなものは何度見ていいです。
スタッフが入念にサウンドチェックをしてました。女性スタッフがお立ち台に立ってスポットライトの調整までしてます。素晴らしいことですが、当人達が出てきてサウンドチェックするほうが楽しいので残念だな、と思ったら出てきました。
もちろん会場は沸き立ちます。Unleash!!!!とDICEを演奏しました。サウンドチェックとはいえ、本気でワンコーラスくらいやってくれるので、楽しいです。楽屋裏を覗いている雰囲気なんでしょうか、本番とは違う楽しさを感じます。

すぐに本番です。
最初はfrom now onです。フェスではインスト始まりをよくやります。ガールズバンドというと侮られる傾向があるので、最初に凄いインストで実力を見せ、目を覚まさせるのでじょう。
演奏は言うまでもなく上手いですね。SAIKIも絶好調で難しそうな What is justiceも、バッチリ歌ってます。ハイトーンも力強く出てます。多少苦しそうではありますが、そこがロックらしくてカッコいいところです。HATE?はアレンジが変わってました。そのせいなのか歌いだしを間違えたみたい。

Ave Mujicqと同じステージなんですが、ベースで裾が震えるということはありませんでした。ドラムでは裾が震えましたが、これはままあることです。やはりミキシングの塩梅なのでしょう。MISAのベースはテクニカルで、ブーストして聞くもんでもないですからね。もちろん全体のバランスはとれてました。ギターが小さめなのはいつものことです。

選曲は攻めた激しい曲が中心です。DOMINATION、Choose meなどのBAND-MAIDスタンダードともいえる曲、アニメのOPやEDの曲が4曲もあります。現在のBAND-MAIDらしい、不特定多数の人が来るフェス向けの選曲かもしれません。悪くはないと思うのですが、Memorableのようなバラード曲も必要だったのではないでしょうか。一見さん相手なら尚更にバリエーションが必要なように思います。こんなもんかと見切られてないか心配です。もちろん私は楽しかったです。

ちょっと残念だったのは観客が少なかったことです。サマソニでのBAND-MAIDは全部見てるんだけど、今日は少なかった。徐々に集客をふやして、やがてマウンテンステージへと願ってたけど、道は険しそうです。ステージ名は今までと同じなんだけど、場所が変わってしまい、K-POPステージみたいになってたので、その影響があるかもしれません。

01.from now on
02,Zen
03.DOMINATION
04.Ready to Rock
05.HATE?
06.What is justice?
07.NO GOD
08.TAMAYA!
09.Choose me
10.Protect You
11.Scraming


BABYMETAL

BABYMETALは2023年のNEX FESTで見て以来です。以前は夢中になってライブに通っていたので、パフォーマンスは気になります。今や日本を代表するロックユニットでしょう。その意味でも見ておきたいです。

2万人入るといわれるマウンテンステージはたぶん満員だったと思います。
BABYMETAL DEATH で始まり、Road of Resistanceで終わるシークエンスは伝統という感じです。熱心なファンが多く、たいへん盛り上がってました。変わったなと思うのはコラボ曲です。Slaughte to PrevailやElectric Callboyのビデオが大写しにされ、その脇でBABYMETALが踊ります。なんか違うなと感じます。

昔は大好きで出来る限りライブに行ってました。今はちょっと離れています。BABYMETALが変わってしまったというか、変わらなかったというか、微妙なところです。YUIMETALが抜けた後、活動休止、試行錯誤を経て今の形になりました。基本的にスタイルは変わりません。それがちょっと残念なのです。中元すず香、菊地最愛のユニットとして再始動して欲しかった。それがどんなものになるのかは分かりませんが、キツネ様などの設定を離れて、個性を前面に押し出してほしかったのです。

BABYMETALは世界中で大規模なライブを成功させてます。仕上がりもよく、さすがのパフォーマンスで楽しませくれました。

01.BABYMETAL DEATH
02.ヘドバンギャー
03.PA PA YA!!
04.METALI!! (KAMI Bandソロあり)
05.Kon! Kon!
06.Song 3 (BABYMETAL × Slaughter to Prevail)
07.RATATATA (BABYMETAL × Electric Callboy)
08.ギミチョコ!
09.from me to u
10.Road of Resistance

他にもHYDEとかMONOBLOCなど見ていますが、ガールズバンド専門なのでレポートはやめておきます。

すっかり様変わりしたサマソニはこれからどうなっていくのでしょう。
洋楽、J-ROCK、アイドル系J-POP、K-POP、それぞれのジャンルが同居したイベントでした。相乗効果とか調和などは感じません。それぞれのライブが同時進行しているだけです。K-POPのファンが残ってAve MujicaやBAND-MAIDを見ることはなかったろうと思います。それぞれ関心がないのです。そうなるよね。私だってK-POPは見ません。
人集めを考えた商業イベントだから、これでいいんでしょう。儲かればいいんです。朝イチ整理券などその最たるものです。早く入場して場所取りするためのだけのチケットです。おそらく、SixTONESやINIのファンたちから毟れるだけ毟ろうという魂胆でしょう。そのために公演順もトップになってます。普通に早く来て入場列に並ぶだけで十分だと思うんですけどね。ファンたちがなんだか気の毒になります。

去年はチケットがソールドアウトしたようですが、今年は余ったようです。

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