NEMOPHILA 240925

ライブレポート

2024年09月25年(水) 19:05 ~
ワンマンTOUR 2024
「全力前進~開花したけりゃこの指とまれ~」
@Zepp Haneda
\7,000

2月17日の武道館公演を見てから七ヶ月ぶりの観奏です。
順調と思っていましたが、3月31日にはSAKIの脱退が発表されました。SAKIは経験のある中心メンバーで、バンドを引っ張っていると思ってたので驚きでした。バンドは4人編成で継続となりました。どんな音になったのか気になっていたのですが、ようやく見ることができました。
全国11カ所ツアーの最終日となってます。ツアーの途中でmayuが喉を痛め、いくつかキャンセルになったので、その振替公演が予定されているようです。ということでツアーはまだ続きます。

客入りは8割というところでしょう。ライブパワーがおかしなフロア規制してたので分かりずらい。でも満員の感じです。客入れ曲はほぼ洋楽メタルでした。武道館では日本のバンド中心だったので、選曲は以前に戻った感じです。ライブも以前の音楽性を踏襲したものになるんだろうと、勝手に想像してました。

会場はとても盛り上がってました。時間になるとファンは待ちきれず、客入れ曲が終わるたびに拍手と歓声を声をあげてました。5分遅れで暗転すると、ドラムやベースの打ち込みが強力に鳴り出しました。胸が共振するほどの大音量でした。いきなりこれかと驚きました。そして今までと感じが違うなと察しました。

ZENで始まります。
とにかく音がでかかった。こんなに音がでかいのは久々です。むらたたむの強力なドラム、葉月のギター、ハラグチサンのベース、そしてmayuのボーカル、なにもかもが凄かったです。凄まじい音圧で胸の共振は止まりません。スピーカーから風が吹いてきてるんじゃないかと錯覚するほどです。音は大きい方がいいですが、これはちょっとデカすぎたかも。そして、これはラウドだと思いました。
ZENは以前からの曲で、武道館でも聞いてます。でもこんなにもろラウド曲ではなかったはずです。

4人体制になってから作ったG.O.D.は現在のNEMOPHILAを象徴してるでしょう。mayuの迫力ある硬質なデスボイス、メロディアスなクリーンパート、両方とも素晴らしくmayuの力を存分に発揮しています。楽器隊の方もメチャクチャうまい。演奏もタイトです。ムリに分類するなら、ジェント風味のメタルコアとなるでしょうか。歌詞もほとんど英語だし、今後は積極的に世界に挑戦していくのかもしれません。花冷え。が猛烈な海外ツアーをしてますから、刺激をうけているはずです。

大音量と、それに負けないほどの観客の歓声で、ラウドのライブは疾走します。

約100分、全17曲のライブでした。
みんな上手いし音圧はあるしで、気合いの入った凄いライブでした。mayuの髪型も気合いが入ってましたね。

SAKIの脱退理由がよく理解できなかったけど、今回のライブでなんとなく分かった気がしました。おそらくSAKIがやりたいのは伝統的メタルだと思う。一方、mayuはラウドをしたかったのでしょう。mayuのボーカルは生き生きしてました。
今回聞いたZENはもろラウドでしたが、これまではSAKIがなんとかメタルに引き留めていたのだと思った。スタジオ音源版を聞き直してそう確信しました。SAKIはピッキングハーモニックス(キュイーンと鳴らすやつ)などを多用して、ぎりぎりスリップノット程度に引き留めてます。しかし、SAKIがいなくなってラウド全開となりました、…そういう感じです。
脱退後のSAKIはすぐにソロコンサートとかいろいろやり出しました。鬱憤がたまってたのかなとも思った。そういえば、今から思えば、衣装も浮いてた感じがします。

会場ではモッシュやダイブ禁止となってました。会場側からの規制でしょう。mayuは不満そうでした。メタル系ではモッシュの類いは嫌われますが、ラウド系なら当然のことで大歓迎でしょう。今後はCrossfaithやCrystal Lake、あるいは花冷え。などのフィールドで活動するほうが良さそうです。LOVEBITES、BAND-MAID、HAGANEなどどは違う世界です。あっちへ行ってしまったなという感傷があります。

メタル系、ラウド系と言ってますが、俯瞰した印象でザックリと語ってます。定義などを問われても答えられません。同じバンドでも音楽の幅があるし、なんとなくの雰囲気で分かってもらえば幸いです。これは観客の反応で区別できるかもしれません。私は完全にメタル系の観客で、モッシュやサーフの類いは嫌いです。けれど音楽そのものは好きです。

新生NEMOPHILAを実感しました。半年ほどで見事に生まれ変わりました。
そういえばロゴも新しくなってます。

セットリスト 

  1. ZEN
  2. RISE
  3. AA-TE-RAS
  4. Back into the wild
  5. Change the world
  6. OSKR
  7. G.O.D
  8. PROGRESS
  9. 雷霆-RAITEI-
  10. ALIVE
  11. Waiting for you
  12. Seize the fate
  13. DISSENSION
  14. OIRAN
    アンコール
  15. LIFE
  16. REVIVE
  17. 鬼灯

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