2025年03月16日(日) 17:00~
1stワンマンツアー 「TR!CK TAK!NG」
@Spotify O-WEST
全自由 Y4,000
NEK!は2024年2月10日に結成された4人組バンドです。
経緯はよくわかりませんが、ネットやSNSなどで活躍している者同士で集まったということです。なにか背景があるとは思うんですが、そのうちわかるでしょう。
結成わずか1年で東名阪ツアーをし、その最終日がO-WESTというのは凄いです。しかも名古屋と東京はソールドアウトです。勢いがあります。実力と運がそろわないとこうはなりません。
カッコいいハードロックバンドですが、注目点のひとつは、音作りにBAND-MAIDを連想する要素があることです。知らない人は、なんでもいいので何曲か聞いてみてください。オススメは「zero-sum」かな。 BAND-MAIDのファンなら心が沸き立つでしょう。HATE?を連想するかも。
客入れ曲はこんなでした。
Four Year Strong – talking myself in circles
Avril Lavigne – My Happy Ending
tv girl – cigarettes out the window
The Maine – Sticky
Avril Lavigne – Complicated
クールでカッコいい感じの曲です。ちょっと意外でした。もうちょっとハード目の曲か、ポップな曲が並ぶと思ってました。
5分遅れで開演です。
オープニング曲は「zero-sum」です。強烈なスラップベースで始まるオープニングの景気づけに相応しい曲です。満員の場内も大盛り上がりです。私も引き込まれました。
演奏はうまかったです。とても結成1年とは思えませんでした。楽器のうまい人はたくさんいますが、バンドとなると話はまた別です。新人バンドだと足りないなと感じることもあります。それは何かと問われると説明は難しいのですが、一体感がありながら緊張感もある、そんなパフォーマンスです。なかなか良かったと思いました。特にベースがよかった。NEK!のバンドの音を決めてたように感じます。ドラムは軽快かつ攻撃的で気持ちよいものでした。ギターもカッコよくバッチリ決まってました。けれどライブでは、ベースが一番印象に残ってます。ベースはKanadeが弾いているんだけど、高校を卒業したばかりの18才です。彼女はLOVEBITESのベースオーディションにも参加していて、二次審査ではFamiと顔を合わせています。その当時は15才ですから落選もやむなしでしょう。Famiも無事に大学卒業したそうです。二人ともおめでとうございます。他の3人は22・3才くらいのようです。いずれにしても若いバンドです。
ギターのNatsuの佇まいがお嬢様風で、KANAMIと同じ系統の美女です。ギターの弾き方も近いものを感じます。テクニックごり押しではない、センス良く決めてる感じ。彼女は個人でDICEのカバーをYouTubeにアップしてます。ドラムのCocoroもDICEのカバーを、ボーカルのHIKAは弾き語りでアネモネのカバーをしてます。バンドとしてもChose meのカバーをライブで演奏してます。BAND-MAIDを意識しているようです。
Natsuは両耳をすっきり出してるんだけど、イヤモニのような野暮なものは詰めてません。そうです、マニピュレータはいないのです。クリックなし、同期音源なしです。ドラマーのカウントで始まります。場合によっては全員がドラマーと顔をあわせて頷いてから始まったりします。曲もドドッとあっさり終わります。昔ながらのパフォーマンスです。見たまんま、聞いたまんま、隠し事はありません。なんかすごくいいです。無性にうれしい。でもこれも今だけです。もうすぐマニピュレータがつくでしょう。
アコースティックパートでは生ギター、カホン、エレキベースで2曲ほど演奏しました。「令現少女」「Loner」のアコースティックバージョンのようですが、ロック版の方も演奏しました。アンコールもオープニングで演奏した「zero-sum」「Get Over」でした。2回目の演奏の方がずっと良かったです。カッコいい曲なので何度聞いてもいいです。まだ持ち歌が少ないのでしょう。どうせならBAND-MAIDのカバーを聞きたかった。どんな演奏になるのかもの凄く興味があります。この実力ならNEK!版の演奏も素晴らしいものになったはずです。
ボーカルのHIKAは迫力とかわいらしさが同居して魅力的です。漠然とした私の印象ですが、ロックボーカルと言うより、シンガーソングライターのボーカルという感じでした。ライブで生歌を聞いて、素人の無責任な印象ですが、本格的なボイトレを受けたことがないんじゃないかと思った。なんと言ってもボーカルはバンドの華、これからどう成長していくのか楽しみです。
全19曲、約100分のライブでした。ワクワクしました。楽しみました。カッコよかったです。ロックバンドはカッコよくなくてはいけません。
あたりまえですが、NEK!はBAND-MAIDではありません。けれど「MADE IN JAPAN」をリリースした頃の初期のBAND-MAIDを思い出します。将来性ある個性的な新人ハードロックバンドです。BAND-MAIDの凄さは別次元ですが、それでもフィールドは同じです。BAND-MAIDファンなら注目する価値があるでしょう。有望なバンドを見つけて、いち早く駆け付けるというのも、ガールズバンドファンの醍醐味です。EPも2枚出てます。いい曲ばかりですよ。
ライブの最後で8月30日にZepp Shinjukuでワンマンを開催すると告知がありました。歓声が沸きます。はやくもZeppです。凄いです。先行申し込みは始まってます。さすがにZeppソールドアウトはないと思うけど、私は申し込んでます。


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