Lonesome_Blue w/ Little Lilith 240407

ライブレポート

2024-04-07
Blue Rush vol.1 FINAL w/Little Lilith
VIP Y7500 , Y4500

Lonesome_Blueのライブを見てきました。
大坂と東京2カ所でのライブです。両方ともLittle Lilithが対バン相手となりました。気にはなっていたのですが、見る機会がありませんでした。というのも、2022年結成後、ライブは2023年に数回やっただけのようです。今回は対バン相手がLittle Lilithだったこともあり、早めに観戦を決めました。

Lonesome_Blueは正体がよくわかりません。
2014年から続くTokyo 7th シスターズ”というスマホゲーム内でのバンド、The QUEEN of PURPLEを声優が勤めました。そのステージを見て感激したプロデューサー(Steve Jacobsか?)が、ボーカル野村麻衣子とベースの広瀬ゆうきを選び、成美(ギター)とMIZUKI(ドラム)を呼んで結成したバンドが、Lonesome_Blueということです。ゲーム内バンドをそのまま活躍させる例はありますが、メンバーを抜き出してくるというのは珍しいです。同じビクターだからできることでしょうか。LOVEBITESの制作陣が関わり、バイオリンのAYASAをフィーチャーした曲があるなど、いろいろと気合いが入ってます。なにか特別の魅力があるメンバーなのだと思いました。しかし、ライブを見てみないとわかりません。待ちに待ったライブだったのです。

会場は渋谷O-nest、ここはたくさんのライブハウスとラブホテルが密集する不思議な場所です。チケットはソールドアウトしたようです。私は一般チケットなので後から入場です。どうせ後方をとるつもりだったので問題ありません。今日はVIPチケットがあるので、前方はまともなファンが占めてるはずです。しかし、ステージ前が荒れる可能性もあると危惧していました。Little Lilithには暴れることを目的とする連中が来るからです。始まってしまえばどうなるかわかりません。そういうのは嫌なので、私はフロア後方に立ちました。これはLittle Lilithのせいではありません。

天井の低いキャパ250人ほどの典型的なライブハウスです。
客入れ曲はArchitectsとBring Me The Horizenを交互にかけていたようです。BMTHの曲にはBABYMETALフィーチャーの曲もありました。一曲だけEAST OF EDENの花美がかかったのは、共演してくれたAYASAへのエールでしょうか。

Little Lilith
5分ほど遅れての登場です。圧力ある演奏が始まりました。音響的にはドラムどベースの音が支配的でした。たぶん、ミキサーがドラムを迫力ある音にすることを中心に、調整していくのだと思います。ライブハウスではどこでもこんな感じです。
ドラムはもちろん、ベースが凄かったです。音量、音質、テクニック、なかなかの存在感でした。低音は床が響くほどの音量です。しかし、ギターは音量が小さくよく聞こえません。ジェントなのでテクニカルなギター演奏が聞き所のひとつなので、ちょっと残念です。
Lillyのシャウトは気持ちいいです。昨今のガールズロックではデスボイスを操るボーカリストも少なくない。それぞれ個性がありますが、デスボイスとはいえ声なので声質が重要です。Lillyのデスボイスの声質は聞きやすくで気持ちいいと感じます。
そして、なんといっても楽曲がいいですね。聞いていて楽しいです。

観客のノリが素晴らしかった。ほとんどがロンサムのファンでしょう。これはLittle Lilith、ロンサムの両方が、初めての人と聞いていたので確かです。おそらく9対1くらい。それなのにノリはバッチリでした。かけ声、腕上げ、軽いヘドパン、手練れの観客です。初物のはずなのに、戸惑うことなく盛り上げてました。観客は中高年なので、こういう音楽の盛り上げ方を心得ているのでしょう。気持ち良かったです。モッシュなんかしてる人はいなかった、たぶん。最後尾にいたので前列の様子を断定することはできませんけど。
同期音源などほとんど使わず、45分ほどのハードなパフォーマンスでした。

セッティング時間にロンサムの4人のトークを上映してました。大阪会場で収録してるとのこと。ギターの成美はすでに脱退していて、現在は3人組ということです。YOSHIKIがサポートギターとして参加してます。ディスプレイの類いはないので、壁に吊した白幕にプロジェクターです。転換の間は暇だと思うので収録してるとのこと。確かにそのとおりです。楽しい暇つぶしになりました。エンタメの心意気がうれしいです。

Lonesome_Blue
いよいよロンサムの登場です。場内もひときわ盛り上がります。
音はなかなか迫力あります。方向性としては今風ハードロックでしょうか。特に新しい音ではなかったです。MIZUKIのドラムは凄かった。ベースはシンプルでしたが、激しいドラムとのアンサンブルは抜群で、リズム隊としてバッチリ機能してました。残念ながらYASHIKIのギターはよく聞こえなかった。早弾きをしているのはわかるのだけど、音量が小さかった。このライブハウスのミキシングスタイルなのかもしれません。
野村麻衣子のボーカルは、声優らしく声色を操るような面白さがあった。しかし、そんなに凄いとは感じませんでした。場数を踏んでないので、まだ実力が発揮できてないのかもしれません。
往年のユーロビートを彷彿とさせるWelcome To Heavenly Secret Baseも演奏しました。令和時代の新しい解釈があるかなと思いましたが、特にそれらしいものは感じなかった。スタジオ音源とさほど変わってません。どの曲だか忘れちゃたのだけど、上等なハードロック曲が一曲あった。エイトビートが決まって、えらくカッコよかった。こういうのをやって欲しいですね。

ラストはLittle Lilithも出てきて、一緒に歌います。45分の演奏でした。
もちろん盛り上がりました。会場は暑かったです。

入場の時、5人くらいで重量オーバーになるエレベータ2基で、5階まで運び上げます。時間が掛かりました。けれど帰りは階段が使えるのですぐです。東京キネマ倶楽部を思い出します。


両バンドとも、とても良かったです。楽しめました。次はもうちょっと場数を踏んで成長した頃に行きたいと思った。

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