Gacharic Spin 240706

ライブレポート

2024年07月06日(土) 17:00~
LIVE 2024「Let It Beat」
@TOKYO DOME CITY HALL
プレミアム Y15,000
一般 Y6,500
U25 Y1,500

Gacharic Spinは今年で結成15年になります。
なんとなく気になるバンドなので、タイミングが合った時に見に行きます。けっこうメンバーチェンジがあるバンドで、今は第5期ということです。wikiに詳しく書いてあります。

場所は東京ドームシティホールで、私の好きな場所です。音響が良くて、見やすく、駅からも近い、言うこと無しです。座席も第2バルコニー中央一列目と絶好の席でした。
ドームシティはキャパ2400ですが、7割くらいの入りでしょうか。4/20のEXシアター公演ではキャパ1000人をソールドしてるようです。ここらへんが立ち位置なのでしょう。
25才以下は割引となってます。ガチャピンでは、この制度をずいぶん前から取り入れてます。観客の高齢化はロック系ガールズバンド共通の課題でしょう。このジャンルそのものの存続にもかかわります。私としても、若いファンを増やすことには同意します。しかし、ざっと見たところ、老若男女の構成比は他のガールズバンドと大差ないように感じます。ジャンルそのもの限界かもしれません。

今回は遅めに到着したせいもあり、客入れ曲はあまり聞けなかった。自分たちの曲を流していたようです。物販のビデオを流してました。ベテランらしくそつないです。

時間どうりに始まります。
音は完成してます。キーボードもいるので、同期音源もほとんど使わず、高いスキルを見せてくれます。ロックバンドとして世界レベルの水準でしょう。

一番感激したのはアンジーのボーカルです。最初から全開で声がよく出てます。声質は華やかで響いてます。デスボイス的なシャウトもできます。素晴らしいです。歌うために生まれてきた女だと思いました。アンジーの生声を聞くのは2回目です。前回も素晴らしいとは感じたけど、これほどだとは思わなかった。とにかく凄いボーカリストであることは間違いないです。アンジーはマイクパフォーマーということになってますが、リードボーカルと定めていいような気がします。

ガチャピンはサービス精神が旺盛で、エンタメに振った盛りだくさんのライブをします。ガチャピンという名前のイメージ通りの、お祭りのようなパフォーマンスです。KOGAのスラップベースを拡大解釈したような印象です。音源を流し、ドラムは職場放棄、全員で踊ってたりもします。もう解散しちゃったけどCHAIがよくやってました。途中一曲だけ、以前のドラマーだったはなが、yuriに替わって叩きました。音が違うので驚いた。同じドラムセットなのに、はなの音の方がタイトに聞こえた。どちらが上手いということではなく、音が違うということです。
全員退場して新アルバム紹介のビデオを流します。途中でビデオを流すのはよくやります。面白おかしくメンバー紹介するコーナーもありました。
15周年ということで、リーダーのチョッパーKOGAが自分語りをして、思い出話・苦労話で涙ぐんでいました。メンバーももらい泣きです。これはガールズバンドあるあるです。確かにボーカルでは苦労してると思います。ツアー前にボーカルが脱退したり、内定してたボーカルに直前に辞退されたり、その他いろいろ大変だったと思います。15周年を迎えられるバンドは少ないです。私からも15周年おめでとうと言わせてもらいます。

ステージのセッティングは進んだものでした。
ギターアンプやキャビネットがありません。足元にあるはずのモニタースピーカーもありません。あるのはエフェクター類だけで、ステージはスッキリしてます。外タレのステージはこんなふうですね。下手するとエフェクターもペダル以外なかったりします。だんだんこういう風になっていくんでしょうか。私の美意識は古いのでしょう。やっぱりアンプがずらりと並んでる方がワクワクします。

全22曲、2時間40分のライブでした。
トーク多めですが、曲数としては充分ですね。楽しかったです。

ライブが終わると手書きのセトリ表が貼ってありました。これは恒例です。サービス精神は旺盛です。みんな写真で撮ってます。セトリが分かるのはありがたいです。

盛りだくさんの楽しいエンタメショーでした。ただ、私としては演奏に専念してほしいと思ってます。緊張感ある演奏を90分、アンコールなし、それで充分です。それだけの実力があります。これは私の個人的趣味です。エンタメに振ったライブこそ、Gacharic Spinの真骨頂かもしれません。ありのままを受け入れて、そのまま楽しむべきなのでしょう。

FukiをメインボーカルにしたDOLL$BOXXという、素晴らしいメタルバンドの企画があります。今年はまた復活するようです。アンジーはどうなるのかわかりませんが、見に行きたいです。

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