BAND-MAID 240320

ライブレポート

2024-03-20
BAND-MAID ACOUSTIC OKYUJI
@LINE CUBE SHIBUYA
Y8,800

ファンクラブ会員限定のアコースティックライブです。
場所はLINE CUBE SHIBUYAで、2019年に改築オープンした新しい会場ですが、PA設備が貧弱なので、ちょっと残念な施設です。

冷たい風雨の中、開場時間ぴったりに到着です。キャパ2000人ですが、ソールドアウトしたようです。さすがです。安定した人気ですね。とてもラッキーなことに私の席は中央の6列目、最高の位置でした。舞台両袖に小振りなラインアレイスピーカーを設置してあります。実際これで充分な音響環境になってました。

客入れ曲はBjörkの1990年のアルバム「Gling-Gló」がかかってました。Björkの名前は知ってるけど、あまりイメージが浮かびません。聞いてないんですね。私にはジャズともシャンソンとも聞こえるアルバムでした。BAND-MAIDは客入れ曲でセレクションをしません。アルバムを丸ごとかけます。ここのところArctic Monkeysをかけてました。開演前の待ち時間から既にコンサートが始まってるのでしょう。コンサート全体をコントロールして統一感を出したいのかもしれません。ただし、私は俗物なのでロックのヒット曲メドレーの方が楽しいです。すみません。

定刻通り、17時30分に突然始まります。SEもなく、幕が上がるとalone(BAND-MAID初の自作曲)が歌われます。ここで初めて目にする舞台美術は印象的でした。深い森の中をイメージしたセットです。木にはコケが覆い、舞台背景にはサルオガセのようなものが垂れています。森の妖精か、魔女の宴か、幻想的な設定です。みんなイスに座ってます。メンバーの位置がいつもとちょっと違いました。ドラムのAKANEとベースのMISAの位置が入れ替わってます。バスドラが小さいようです。タムもひとつだけになってる。アコースティック仕様でしょうか。ギターはフォークギターでしたが、ベースはエレキでした。

SAIKIの歌唱は出だしがちょっと不安定です。いつものことです。3曲目のカタルシスあたりから安心して楽しめるようになりました。そう言えばSAKIの髪型が姫カットになってます。似合ってますね。5曲目のChoose meはSAIKIのピアノ弾き語りでした。前回の横浜アリーナでもこの曲は弾き語りしてます。Choose meは弾き語りが定番になっていくのかもしれません。
次はKANAMIを呼び込んでデュオ、更にいろいろな組み合わせで聞かせてくれます。バリエーション豊かな構成で、飽きずに楽しめました。最後のDaydreamingはSAIKIのピアノがプラスされ、かつてない豪華さを感じる演奏でした。
いつものようにアンコールはありません。シンプルに終わりました。

しっとりした落ち着いたライブになりました。アコースティックライブに相応しい内容だったと思います。明確なイメージのもとに作られたステージでしょう。先に書いた客入れ曲の選曲もそうです。SAIKIは座ってゆっくり見てくれと要請していました。立って声援するのはイメージが違うのでしょう。トークも台本を用意したせいかグダグダになりませんでした。もちろん変顔の類もなかった(たぶん)。恒例となっている小鳩のおまじないタイムがなかったことも、それを象徴しているように思えます。私の個人的感想ですが、テンションの高いおまじないタイムは、この雰囲気に馴染まなかったと思います。コンセプトありきのライブだったのです。
舞台美術は雰囲気のあるものだったので、ここに載せたかったのですが、終演後すぐに幕が下りてしまい、写真は撮れませんでした。一般にも出回ってないようです。お盟主様のページにはあるので、見たい人は会員になってください。

コロナで中止になった武道館の再チャレンジをしたい、横浜アリーナも次回は満員にしたいと、意欲満々でした。現状には満足してないようです。
ハードロックバンドですが、アコースティックライブもなかなか良かったです。
落ち着いた大人の雰囲気のライブで楽しかったです。

セットリスト
01.alone
02.NO GOD
03.カタルシス
04.Wonderland
05.Choose me (SAIKIピアノ弾き語り)
06.Different (SAIKI + KANAMI)
07.Manners (SAIKI + KANAMI + MISA)
08.サヨナキドリ (小鳩 + MISA + AKANE)
09.Corallium (SAIKI + KANAMI)
10.Smile
11.Bubble
12.H-G-K
13.Mirage
14.Daydreaming (+ SAIKIピアノ)
公演時間125分

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