花冷え。 241229

ライブレポート

2024年12月29日(日) 17:00~
ぶっちぎりJAPAN TOUR 2024
@Zepp Shinjyuku
スタンディングY5,500

今一番勢いのあるバンドだと思います。といっても、この界隈での話ですが。
今年は海外ライブだけで60か所近く公演しています。こんなに海外公演してるバンドは記憶にないんだけど、私が知らないだけかもしれません。
花冷え。に関しては、節目になるようなライブを見ることができました。新宿ANTIKNOCK時代の対バン、メジャーデビューを果たし渋谷WWWでの初ワンマン、幕張メッセでのNEX FEST TOKYOへの出演、過酷な海外ツアーを終えO-WESTでの凱旋ライブなど、花冷え。の成長に付き合えた感じです。とは言え、最後に見たのは去年の11月のO-WESTですから、とても楽しみにしてました。

整理番号は180番代です。ファンクラブ先行で入手しました。ひょっとして入手に苦戦するのではないかと危惧したので、ファンクラブに入会しました。時々これをやります。ソールドアウトしましたが、時間がかかったので普通に入手できたでしょう。
FC先行なのでステージ前も取れる良番です。しかし、なにしろ花冷え。なので前列は遠慮します。後ろの方で見やすいところを狙います。ミキシングブース横の段差のある柵位置を取れました。視界良好、モッシュ等の恐れもありません。位置取りに何の不満もありません。ファンクラブに入った甲斐がありました。

会場は満員でパンパンでした。係員が詰めろと言ってます。会場はすでに熱気に満ちています。激しいライブだから観客は若者ばかりだろうと思ったら大間違いですよ。基本的にガールズロック系の観客です。ただタイプが違うんでしょうね。コープスペイントしてる人もちらほらで、気合が入ってるようです。そういえば前の方はガタイのいい人も多いね。白人もかなりいました。

客入れ曲は今を生きる日本の女性という感じでした。aiko、宇多田ヒカル、嵐、ポルノグラフィティ、SEGA、ももクロ、浜崎あゆみ、矢井田瞳、ORANGE RANGE、Chaka Kahn、などなど、びっくりするほどポップです。気負ったところはありません。これからハードコア・ラウドのライブが始まるとは思えませんが、激しさとポップさが両立する花冷え。にふさわしい選曲とも思いました。

定刻から少し遅れて開演です。
新曲の「O・TA・KUラブリー伝説」で勢いよく始まりました。待ちきれないとばかりに、さっそくサーフが始まります。音は良かったです。音量、音色、楽器のバランスなどが取れていて、迫力があったけど、とても聞きやすかった。
「GIRL’S TALK」が終わり少しの沈黙のあと、ドラムソロが始まります。やがてベース、ギターが入ってきます。緊張感のある演奏です。おっ、これはインストか!と思ったけど1分ほどしてボーカルが入ってきました。どうやら「GAMBLER」の特別イントロのようです。なかなかカッコよかったです。インストも聞きたくなりました。チカのドラムはかなり音色をいじってると思うけど、とてもいい感じです。マツリは技巧派のギタリストではないけど、リフはカッコいいし、音色も最高です。間違いなく才能あるギタリストです。マツリならきっと凄いインスト曲を仕上げられると思います。ピロピロ弾きじゃない、カッコいいギターが聞けると信じてます。速弾きギタリストはいくらでもいますからね。ぜひインスト曲をお願いします。
「メタ盛るフォーゼ!」は音源で聞いた時は普通だったけど、ライブではとても良かった。メタモルフォーゼと合唱するところが、やけに楽しい。
「TOUSOU」の時はウォールオブデスが恒例です。ユキナが観客を煽って群衆を割って激突(制御された)です。しかし今回は起きませんでした。今日のユキナはWODを求めませんでした。フロアは人でいっぱいで空間をつくる余裕はなかったかもしれません。けれど要求すれば可能だったと思う。多少は煽ったけど、むしろ無理しないでくれと気を使った抑制的な態度でした。他で何かあったのかもしれませんが、彼女のなかで何か変化があったのでしょう。次のフェーズに入ったのかもしれません。もちろん私は好意的に受け止めてます。

アンコールではトランペット、サックス、トロンボーンが加わったけど、ほとんど聞こえなかった。せっかくのブラス隊なのに、ちょと残念な使い方でした。最後はここぞとばかりにサーフとリフトの嵐でした。まあいいんだけど、リフトはステージが見えなくなるのでやめてほしいです。

全18曲、約100分のライブでした。
力のあるいい曲ばかりでした。とても楽しかったし、カッコよかったです。

全体の印象として、ほんとうに上手くなったと感じました。トップミュージシャンのパフォーマンスから感じる安心感がありました。うまく言えませんが、細部までブラッシュアップされた結果でしょうか。ミスはもちろん、不安定なところ、曖昧なところがほとんどありません。そして有無を言わせぬ力がありました。

すばらしかったけど、残念なところもありました。今までのライブではユキナが所狭しと駆け回り、ジャンプしていた。エネルギーが有り余ってどうしようもないというような、ダンスとも言えない暴れるような動きをしていたのです。それは見てるだけでこっちまで元気になります。ユキナからエネルギーが送られてくるのです。他では味わえない貴重な体験でした。しかし、今回はあんまりそういうのはなかった。これも成長なのかもしれません。残念ですが、そういう時期は過ぎたのでしょうか。

今年最後のライブでした。外に出るとまだ19時です。
楽しい余韻とともにのんびり帰りましょう。

   セトリ
01. O・TA・KUラブリー伝説
02. ぶっ壊す!!
03. NEET GAME
04. ぶっちぎり東京
05. 超次元ギャラクシー
06. 我甘党
07. GIRL’S TALK
08. GAMBLER
09. WARNING!!
M.C.
10. メタ盛るフォーゼ!
11. 令和マッチング世代
12. TOUSOU
13. ドラスティク・ナデシコ
14. いとをかしMyType
15. L.C.G 
16. お先に失礼します
アンコール
17. 今年こそギャル
18. Want to TIE-UP

ZEPP新宿の花冷え。ライブ、開演前

コメント