2024-03-23
Neko Hacker 2nd ワンマンライブ 「見て決めろ」
@Spotify O-EAST
¥1~∞
Neko Hackerのライブは初めて見ました。
楽しかったです。まさかこんなに楽しいとは思わなかった。笑顔でした。こんなに楽しかったのは‥、ユイちゃんがいた頃のBABYMETAL以来かもしれません。音楽も素晴らしかったですが、観客も最高でした。全てが完璧だったと思います。
Neko Hackerは、Seraとかっさんの2人組ユニットです。そこにボイスタレントをフィーチャーする形です。とはいえ実質的に「をとは」がメインボーカルのようです。ガールズバンドではないのですが、フロントが女性の「をとは」ですから、大目に見てください。
YouTubeでFuture Baseを流して聞くことがあるので、Neko Hackerの存在は知っていました。それでも特に意識はしてませんでした。ところが、花冷え。のライブの客入れ曲でNeko Hackerのアルバムが掛かっていたので、ハッとしました。ひょっとして重要な音楽かもしれない。これは真剣に聞かねば。YouTubeで探すと、なぜか今は消されているのですが、「だ-いすきだよ」のライブ映像があり、それでショックを受けました。ラウド系の激しい音作りで、すごい熱気です。しかも、ラウドでもメタルでもない新鮮な音楽でした。これは聞きにいかねば。さっそくチケットを取りました。
O-EASTはキャパ1300です。ソールドアウトしたようですが、代金は後払いなので、来なかった人がけっこういたのでしょう。だいたい満員に見えますが、集客は900人くらいじゃないかと思います。いつも私が行くライブとは雰囲気が違います。とくに外見が違うわけでもありません。なんとなく違うというくらいです。特に気負った感じもありません。
比較的早い番号だったので、段差の中央をとれました。眺めも音響も最高の位置です。有り難い。
バンドセットなのでドラムやギターアンプなどのシルエットが頼もしいです。客入れ曲はFuture Baseを中心に、crowd of rebellionやYUIなど、なるほどという感じでした。
5分ほど遅れて開演です。
同期音源にギターのパフォーマンスです。ボーカルも音源です。う~ん、ギターもあんまり良くなかった。Polyphia風のギターを弾くという印象でしたが、ちょっと残念。とはいえファンのみなさんは合唱してて、最初から盛り上がっているようです。
2曲目からボーカルの「ななひら」がステージに飛び出てくると沸き立ちます。やっぱり舞台が映えます。とたんに明るくなる。楽しいです。甲高いアニメ声です。たぶん好き嫌いがあると思いますが、私はわりかし好きです。ギターも徐々に良くなってきました。最初は調子が出でなかったのでしょう。
その後もボーカルが引っ込んで同期音源とギターだけになったり、また出てきたり。「なならひ」と「をとは」が交互に出てくる感じです。二人とも甲高いアニメ声です。演奏形態がクルクル変わるので飽きさせない感じです。
後半は待ちに待ったバンドセットです。ギター、ベース、ドラムの3人が加わり、一気に爆音になりました。服が震えるほどの大音量です。ワクワクが止まりません。こういう激しい音楽が好きなので、猛烈に楽しいです。後半は「をとは」がボーカルになります。ビンビン響く高音のアニメ声が鼓膜に突き刺さります。声量はないんだけど、よく聞こえます。楽しいです。
メンバー紹介などもプロの声優なので、芝居っ気のあるアニメ声でバッチリ決まります。
一番盛り上がったのは「だ-いすきだよ」でしょう。観客も絶叫で更に沸き立ちます。激しくもポップでメチャクチャ楽しい。笑顔笑顔です。マキシマムザホルモン的なノリもあります。ここで言いたいのは、猛烈に盛り上がってるけど、声を出してジャンプして手を振り上げるだけなので、とても平和的だったことです。モッシュや圧縮はありません。クラウドサーフもリフトもダイブも皆無です。小柄な女性が前方にいても問題なく楽しめるでしょう。ただし視界は悪いでしょうけど。
ただ、ボーカルのかっさんがサーフしました。やってみたかったのでしょう。慣れてないのは一目瞭然でした。最初は俯せになってた。それじゃダメだよね。途中で仰向けになったけど、体が曲がってて沈んでた。全身をまっすぐにして硬直させないと、持ち上げにくいでしょう。
最後はアンコールですが、引っ込んだと思ったらすぐに戻って来て、笑いを誘いました。楽屋にいてもやることないので戻って来たとのこと。アンコールもお決まりの演出なので、正直面倒くさいです。BAND-MAIDみたいにアンコールなしが好きですが、それが難しいなら、こうやってすぐ戻ってくるのがいいですね。
MCも最小限でした。MCより音楽が聞きたいでしょう?と問います。私もその通りだ思います。
芸人も目指しているようですが、私としては音楽に専念して欲しいです。もともとField of Forest(2012年結成、2015年休止)というバンドのメンバーだったようです。なぜ芸人を目指すことになったんでしょう。
ライブ映像をYouTubeにもっと上げて欲しいです。激しいライブ映像で刺さる人がたくさんいるはずです。Future Baseのライブがこんなにハードだとは予想もしてないでしょう。私もそうです。「だ-いすきだよ」のライブ映像を見なかったらチケットは買ってません。超ハードなライブでした。普段ハードロック、メタル、ラウドのライブに行ってる私が言うのですから間違いありません。バンドセットは凄いです。懐かしいようなポップなメロディーを現代的なFuture Baseに乗せて、ライブではラウドに大変身です。
ライブはアンコールを含めて98分でした。短めですが、とても充実た楽しいライブでした。
ライブはサッと終わったのだけど、Neko Hackerの二人はそのまま舞台に残って、なにやらトークを始めました。そうです、帰り際に支払うチケット代のことです。1円以上、金額は見た人が決めればいいわけですが、仮に千円でも困るでしょう。色々と経費がかかってる、次回がない、などと言い始めたわけです。私は詰まらなかったら3000円、面白かったら5000円と考えてました。そこらへんが相場でしょう。しかし、予想以上に楽しく、なんなら一万円出そうかなと迷ってました。こういうバンドは応援したいです。ところが、5000円出すと特定音源を聞けるQRコードのカードがもらえる。一万円出すと、更に1stライブのブルーレイディスクがもらえるとのこと。これで一万円決まりです。現金を出して手焼きのディスクをもらいました。ディスクも山のように用意してあったし、きっと黒字になったことでしょう。何よりですが、してやられたかなとも思った。一万円というと、有名アーチストが大きなホールで、けっこうなステージセットを組んで公演する価格です。とはいえ、ブルーレイを見ながら納得してます。不満はありません。安い方がいいに決まってるけど、その価値はありました。
観客も含め理想に近いライブだったと思います。ディスクで前回のライブを見ると、サークルやWODをやらせているようでした。今回はありませんでした。ライブでの観客のマナーが気になることも多いです。暴れるのが当然という連中が押し寄せて、メチャクチャになることもあります。今日みたいに平和な盛り上がりが続くことを祈ります。
ちなみに、「猛猫探訪記」のタイトルは、Neko Hacker 1st ライブのタイトル「猛猫注意」をヒントにしました。そういうリスペクトの意味も含めて最初の記事なのです。
次もぜひ行きたいです。
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